R93 10km「マラソンを走るノーベル賞の山中教授」

夜のセントラルパーク

ノーベル生理学・医学賞を受賞することになった京都大学iPS細胞研究所所長・山中 伸弥教授の趣味はマラソン。昨年10月に走った大阪マラソンを4時間29分53秒で完走し、iPS細胞の研究資金へ寄付を呼びかけ走った今年3月の京都マラソンでは4時間3分19秒という記録を出しています。5ヶ月で26分以上タイムを縮めていることになり、もうちょっとで4時間切る勢いです。1キロ5分30秒位のペースでやっとこさ10キロ走れたと喜んでいる僕ですが、そのようなペースで42.195キロ走る訳ですから、それがどれほどスゴイことかがすぐに分かります。

マラソンを4時間以内で走るのは、走ることを趣味にしているランナーにとって一つの大きな目標であり憧れなのだそうです。確かに届きそうな届かなそうな、やっぱり今の自分には想像すら出来ないその境地を、山中教授は走っているということです。日々トレーニングしているに違いないし、走るのが本当に好きなんだということは間違いありません。

実は僕もハーフやフルにいつか挑戦してみたいという気持ちが湧いてきているのだけど、10キロ走っただけで左足のくるぶしや左のおしりのあたりが痛くなったりするので今はまだ到底無理だと思います。だからもっと走り込みながらフォームを改善しようと意識しています。いろいろ試していると時々いい感覚があるんですよ。

走っているのに前後左右ともに重心が固定されていて、両足とも骨盤からスムーズに回転しいて、なんだか自分は止まっていて両足で道路を景色ごと後ろに押し流しながら滑るような、足の裏で道路をネバっとグリップするような、なんとも言えない気持ちのいいものです。すぐにブレて来て長続きは出来ないけど、まずはこの感覚を持続出来るように体に憶えさせたいです。足首や着地する足裏の角度や、両膝の距離とか骨盤とかいろんな場所を意識しながら走ると、自分の体でありながら車やオートバイを運転するような楽しさがあります。

話は戻りますが、フルマラソンを4時間切りで完走しそうな勢いの山中教授はきっと既に高い技術と体力をトレーニングによって得ているだろうという訳です。ブレイクスルーと言われる程の研究成果を出しながら、マラソンを走り自己記録を更新する山中教授。ノーベル賞受賞のインタビューでは「研究生活は何十年もあるので、早く走りすぎて途中で倒れることのないように。実力以上にペースを上げたらバテてしまう。これまで通りやっていきたい」とマラソンに例えていました。

山中教授の研究しているiPS細胞(induced pluripotent stem cell)とは、皮膚などの細胞を人口的に初期化して、別の組織や臓器の細胞に分化したりほぼ無限に増殖する能力が与えられた細胞(多能性幹細胞)なんだそうです。細胞がプログラムによって初期化されるってしびれます。一体全体そのコードを書かせた摂理とは?やはりビッグバンから始まっているのでしょうか。

もっと走って多能性を手に入れたい!

 

R91 10km 「琳派とウォーホルとフェルメールとトーテンポール」

緒方乾山 Kanzan Ogata

すっかり涼しく、を通り越して肌寒くなってきました。日本に住んでいた頃は、秋は薄手のジャケットやウィンドブレーカーなどを着ている時期がわりと長かった気がしますが、ニューヨークは寒暖の差が激しいので昨日まで半袖だったのに今日はダウンジャケットが必要となるくらい寒くなることがあります。

昨日はコロンバスデーの休日。午後からメトロポリタン美術館に出かけました。いつも走っているパークドライブを横切って西側から東側の美術館まで歩きました。長袖を着て走っている人が多いようです。

今回美術館での目的は日本の『琳派展』と、アンディー・ウォーホルとアメリカの現代アート50年をたどる『Regarding Warhol: Sixty Artists Fifty Years』展、そして『フェルメール』を見ることでした。ところが館内に入って目的の場所から場所へ行くまでに、ローマ彫刻やエジプトのミイラなどの古代文明を通り抜け、ゴッホ、モネ、ゴーギャンといった名画を横切り、特設のフォト展をのぞき、最後にはアフリカやオセアニアのプリミティブアートにビックリする始末。

1日経った今も目眩がしています。メトロポリタン美術館へ行くとあらゆる種類のアートがあり、いかにこの美術館が古代から現代まで全世界を網羅し、時空を超えて人類が生み出すアートを大切にしているかが分かります。つまりそれは人間に対する深い尊敬。それゆえに種類の多さに圧倒されてしまうので、一つの世界感を味わうならば心して行く必要があります。いつもついつい欲張ってしまうので、次回は目眩がしないよう、他には目もくれず目的に向かい、じっくり鑑賞したら速やかに退館します。琳派展はもう一度見ておきたい。

という訳でちょっと食い合わせの悪い美術鑑賞をしてしまったようで、その後いつものようにパークを走りながら光琳やバーバラクルーガーやウォーホルが消化しきれないまま頭の中でぐるぐる回っていました。今もまだ回っている。最近はまた10キロ走るようになりすっかり調子を取り戻しています。昨日はこんな感じ。そうそう、気温12度だと半袖でも汗をかきますね。

もっと走るよー!

 

R89 8km 「スティーブ・ジョブズ」

昨夜の話になってしまいますが、抗生剤も飲みきり調子が戻ったようで8キロ走りました。次からは10キロに戻せそう。抗生剤はピロリ菌退治の時も使いましたが効果が覿面です。病気の治療はいろんなアプローチがあるけど、最初から鍵は用意されていてそれを人が発見出来るようになっているような不思議さを感じます。これが宇宙の誕生からある法則に従って出来た世界だと考えると不思議でなりません。その法則を見つけようと研究している科学者や、実際に治療の現場にいる医師達の仕事ってやりがいがありますね。とても尊敬します。

10月5日はAppleの創始者、スティーブ・ジョブズが亡くなって一年目の命日でした。彼の伝記やジョブズの妹モナ・シンプソンの追悼メッセージを読むと、ジョブズは歩くのが好きで、打ち合わせの時なども延々と長い距離を歩きながら話をすることが多かったそうです。きっとそうすることで新鮮な何かがあったんでしょうね。軽い有酸素運動で頭の働きも良くなっていたに違いない。

昨夜ジョブズの命日の夜に走りながら、彼が最後に発したという言葉を思い出していました。妹モナ・シンプソンの追悼メッセージ、もし読んだことがなれれば是非読んでみてください。こちらがNY Timesに掲載された原文。こちらはその和訳です。実は去年これを読んだとき、ジョブスの闘病や人柄に触れて感動したのですが、疑い深い僕はつい「最後の言葉に関しては、作家であるモナ・シンプソンの脚色が入っていないか?」とまったく自分でも嫌になるアイディアが浮かんだのです。でも走りながらやっぱりあれは本当だったに違いないと思いました。

僕はジョブズが新しい製品を発表するプレゼンテーションを見て何度も感激と驚きを得ました。iPhoneが発表される前に、Blackberry を使っていた僕は「これ以上の携帯電話があるのだろうか?あるとしたらそれはどのようなものだろうか?」とデザインをイメージしたりしたものです。

実際発表されたそれは自分の想像をはるかに超えるモノでした。何度も驚きました。でも考えてみればそれらに一番最初に出会い感激したのはジョブズ自身だったはずです。彼は沢山の驚きを見つけました。だから最後になにかとてつもない感動に出会っていたとしても、なんの不思議もありません。それは家族のことだったのか、あるいは別の何かだったのか。。

世界は驚きと感動にあふれている。生きている間に一つでも多くそれらと出会えたらいいですね。ありがとうスティーブ・ジョブズ。写真は一年前スティーブが亡くなった日にシリコンバレーに現れた虹。これもちっと不思議な事実です。

Rainbow over Silicon Valley moments after Steve Jobs’ death (c) Mac Post

もっと走ろう!

R88 5km 「なんなら毎日だって達成出来るよ」

今朝、最後の抗生剤を飲みきり、間もなくこの胃痛から解放されるはず。長い日々でした。明日にはきっと薬も体から抜けて調子が上がるのではないかと期待しつつ、今日は5キロ走りました。走りはじめて2ヶ月程経って初めて5キロを完走した時は筋肉も心肺もフル稼働、その日の夜は体の疲れと達成感でぐったり夢心地でしたが、今や5キロ走っても体にかかる負荷も軽いものです。一体僕の体の何が変化したのでしょう?

ちょっと調べてようと試みました。が、「好気的解糖」に「嫌気的解糖」そして乳酸閾値(LT)」など聞き慣れない言葉があり、 クエン酸サイクルがどうしたこうしたとあまり楽しくない。また、よく耳にする乳酸が疲労を生むというのは誤りだという論文など出て来て一筋縄ではいかず クリアに理解するのは時間がかかりそう。なので軽くイメージ出来る程のインプットをしたところ、「心肺が強化され毛細血管も増えて沢山の酸素を取り入れ運ぶ事が出来るようになり、その酸素を使って糖質・脂質を燃焼させてエネルギーに代える筋肉の量も増えた。」という事らしい。

ハーフやフルマラソンを走るにはもっと強い筋力やスムーズな動きのフォームを手に入れる必要がありそうですが、トレーニングをしていたらやれそうな気がしてくるから不思議なものです。一回走ればほどよい疲れと達成感が得られ、数週間数ヶ月走って距離やスピードが増せばさらに大きな達成感が得られます。

こんなにインスタントに達成感が得られることって他に何かあるでしょうか。一つの仕事は数週間から数ヶ月かかるし、その日のうちに結果が出て満足出来ることってそう多くはない。違いますか? 走ればほどよい疲れと達成感で一日を終えることが出来、翌日は新たな気分で一日を始められます。新たな気分で前日の仕事を見直すともっといいアイディアが出て来たり、より客観的な目で見る事が出来たり。毎日こうした達成感を得ることでメリハリのあるリズムが生まれてくるようです。

明日も走ろう!

 

休「いつまでも走る」

9月のまとめ

8月の後半から10キロも楽に走ることが出来るようになったので、月が終わる頃にはこのグラフの高さがきれいに10キロで揃っていることを目標にしながら、今月は走行距離200キロも行けるかもしれないと9月をスタートしたのですが、嵐の夜に走って体調をくずしてしまい、イメージ通りには行きませんでした。

病院で抗生物質を処方してもらい元気なのですが、処方された分の薬は終わるまで飲みきらなければならず、これが胃に負担がかかっているようで走っても調子が出ません。熱が下がったら走ってもいいけど薬を飲んでいる間はあまり体調は良くないだろうと先生に言われていたのですが、そのとおりでした。もう少しで飲みきるので辛抱です。。

ところで夜のセントラルパークがどんな感じか想像したことありますか?先週は2回走りましたが、涼しくなって益々走る人が増えているようです。ひたすら走っている人々の足音がパークドライブを駆け巡っています。また、スピードスケートのトレーニングをしている団体やレース用の自転車のトレーニングをしている団体も見かけます。広いセントラルパークですが少なくともパークドライブは本気の運動場です。

あらためて感じましたが、走るのは気分がいいです。病気や怪我のリハビリテーションで我慢をしながら走っている人もいるかもしれませんが、この爽快な気分をみんな味わっているのならばいいのにと思います。先日NHKの「試してガッテン」でアルツハイマーを取り上げていたのですが、適度な有酸素運動が予防になるそうで、踏み台昇降を日課にしている老人のグループが紹介されていました。90才近い女性の方が満面の笑みで「運動すると爽快だ」と言っているのを見てとても嬉しくなりました。

あと3日、薬を飲みきって調子を戻したい。

 

休「ランナーズ天国」

日曜の今日、セントラルパーク沿いより1ブロック西の、コロンバス・アベニューでストリートフェアが開催されていました。ストリートフェアとは歩行者天国になった車道に屋台やマーケットが並び、コンサートなども行わるちょっとしたお祭りです。ニューヨークでは春から秋にかけて各所で催されます。今日はお昼前から家族でこのストリートフェアを少し見物してご飯を買い込み、午後のセントラルパークで食べることにしました。

ところで「歩行者天国」っていつ誰が考えた言葉なんでしょうね。ググってみる気はサラサラありませんが、普段どれだけ「歩行者地獄」なのかってことで排ガスを撒き散らす車が道を埋め尽くす高度成長期を想像してしまいます。それに「地獄」が名物の別府で生まれた僕には親近感があり、ノスタルジックでいいネーミングだと思います。

セントラルパークに72番通りから入りストロベリーフィールズを通って、いつも走っているパークドライブをしばらく歩き、シープメドーが見える辺りのベンチで先ほど買ったご飯を食べることにしました。ここで走る人を見ながら食べたかったのです。

その前に、パークドライブを歩いてみたらいつも走っている風景とは全く違って見えてちょっと戸惑いました。休日の午後で人が沢山いるのはもちろんですが、歩いている分、景色はゆっくり動くので目に入る範囲も広いのです。フェンスの形や歩道の縁石のつなぎ目とか、木の根っことか落ち葉とか、歩く人の表情とか子供が転んだとか。やっぱり一度歩いて一周するのも良いかもしれません。

彼岸も過ぎて涼しくさわやかな秋晴れの午後、僕と妻はカレーを、息子にはマカロニチーズを食べさせながら走る人見物です。やっぱりいいです。走る人はみんなきれいです。でも速そうな人の走り方は 特にきれいです。すぐに分かります。滑らかにそして大きく足が回転して、腕の振りも力強くそれでいて肩の力は抜けている感じ。体もブレずに左右対称、すーっと走り抜けていきます。長距離の場合は加速するのではなく一定のスピードを維持しながら走るのでフォームも一定のサイクルでリズム良く動きます。これは見ているより走りたい気分になります。

去年の今頃も歩きはじめた息子とこのあたりをよく散歩しました。そのころは走っている人を見ても「よく走るよな。」「元気いいな。」と感心はしていましたがそれ以上の興味はありませんでした。

今、目の前の「ランナーズ天国」に気がついて、僕はとてもラッキーだと思います。

さあ走ろう!

 

休「一日2錠食後に服用してください」

自分の力で地面を蹴って前に進み景色が流れていく爽快感はたまりません。このブログでは出来るだけそんな爽快な気分の中で感じたハッピーなことを書き留めよう、そう思って始めました。しかし、そうはならない日はすぐにやってきました。

嵐の夜に走った翌日の午後から高熱を出して寝込んでいました。。病院に行って抗生剤を処方してもらい随分楽になりましたが、仕事の打ち合わせも延期してもらうことになり大変迷惑をかけました。ちょっとはしゃぎすぎたようです。筋力や心肺能力が高まったと喜んでいましたが、免疫力のことは忘れていました。秋晴れの日が続いていますが、大事をとって数日走るのは休むことにします。

走っているとせっかくの風景を写真に納めることが出来ません。良い機会なので週末にでもカメラを持って秋のセントラルパークを歩いてみようと思います。10キロ歩きたいかは分かりませんが。。

セントラルパークでは様々な人がそれぞれのペースで走っています。明らかに80才を超えているだろう高齢の方や、おそらくダイエット中の若い女性や男性。マラソンを走る為にトレーニングしている人。それに歩いている人も沢山います。それぞれが自分の決めたゴールに向かって走ったり歩いたりしています。走るスピードや距離は人それぞれですが爽快な気分はきっとみんな一緒なんだろう、いや、そうであればいいのにと思います。

ところで上の写真、いつもこの通りの向こうから走り始めます。何の役にも立たない情報ですが、左下に見える歩行者用の信号が「渡れ」から「点滅」に変わるのを合図に出発すると、セントラルパークに入るまで一度も信号に引っかからずに進めます。

 

R82 10km「美味しく走ろう」

自然史博物館やセントラルパークのお城 Belvedere Castle に掲げられた国旗が、3分の1程天辺より下げられ、弔意が表さた半旗になっていました。どうしてだろう?リビアの米大使が殺害されたからか、それとも9.11週間なのか。はたまた先月亡くなり13日に追悼式典が行われたアームストロング船長を惜しんでのことだろうか? いずれにしても半旗を見るとそこに込められた国家の意思、尊敬や追悼の念が厳格さをもって伝わってきます。他国のものであれ国旗を踏みつぶすような行為は、とても愚かだと言わざるをえません。

おっと、ニュースを聞いていたら話が逸れました。。。

人類で初めて月面を歩いたニール・アームストロング船長と言えば、月面をピョンピョン跳ねるシーンが印象的です。月の重力は地球の約6分の1。人は地球の重力から解放された宇宙に出ると、筋力は衰え、骨はカルシウムが血液に溶け出してもろくなり、地球に戻ると立つこともままならなくなるので、それを防ぐ為に宇宙ステーションに滞在中の飛行士は、有酸素運動と筋力運動を一日2時間行うのが日課だそうです。地球にいる自分も運動をして少し体に負荷がかかった状態にしておかないと、筋力や循環器系の機能が衰えてしまうことは経験して知っています。だからデスクワークをしている現代人にとって、ワークアウトは食事をするのと同じ、生命を維持する為に必要な活動の一つかもしれません。だったら美味しい食事をとるように、楽しく走ってワークアウトしたいですね。

さて、休日の今日はまだ明るいうちに家を飛び出しパークへと走り出しました。昨日から左の大腿骨の付け根あたりに少し痛みを感じているので、あまりペースを上げないように走りました。10キロを3日続けては走るとどこかが痛くなり、それはいつも左下半身のどこかです。一度痛くなって回復した場所は二度と痛くならないので、筋肉が補ったりフォームが改善されたりしているのだろうけど、おそらく僕の場合、骨盤の動きに問題があり左側に負担がかかりやすい走り方をしているようです。無理をせずゆっくり目に走りながら調整していきます。涼しくなって、1キロ6分ちょっとのペースだと、負荷もかかり過ぎず丁度いいようです。今日はこんな調子でした。

もっと走ろう!

 

R81 10km 「燃焼回路」

Bridle Path Mapセントラルパークには4.2マイル(約6.8キロ)の乗馬専用のコースがあります。南西のコロンバスサークルのあたりから北に伸びレザボアのジョギングコースの外側を一周して、さらに北の野球場があるエリアの外側にも延びているそのコースは、馬が走りやすいように土で固められ、横幅も広い所では5メートル程はありゆったりとしています。まだ乗馬をしている人を見たことはありませんが、早朝に自分の馬を用意させて乗馬を楽しまれている旧家のお嬢様がいても驚きません。

この乗馬道、ジョギングやウォーキングにも解放されています。土は足にも優しいだろうと、最初はこの道をレザボアまで走りました。フルループを回りきれない時は、途中でこの乗馬道に入りショートカットで家まで戻る6キロや8キロを走っています。この道には街灯が無いため足下が見えず、この季節夜に走るのは無理。朝ランに切り替え無ければ。。。と考えていたのだけど、今では10キロのフルループを走しるのが楽しくなり、その心配はいらなくなりました。こちらが今日の記録です。

6キロを超えたあたりから、体の燃焼回路が切り替るのが分かります。それまで一生懸命ふいごを漕いで火をおこして力を生み出そうとしていたのが、すっかり火がおこり後は小さな炭を少しづつ足していけば自然にエネルギーを生んでくれるような感覚です。ここでMacy Grayの曲「A moment to myself」とJETの「Radio Song」がぴったりはまりでした。DJ iTunesは今日もいい仕事してます。

Mrcy Gray, A Moment To Myself

“Here in this moment to myself,  I’m gonna vibe with no one else. There is a conversation I need to have with me.  It’s just a, a moment to myself, yeah, yeah”

彼女のハスキーで小気味よい歌で踏み出す足も速く動きます。そしてJETの「Radio Song」はまったりとした曲と意味深で意味不明な歌詞が今夜にぴったりでした。写真をクリックするとiTunesから試聴出来ます。

JET Born

Do you all know of the emperor’s clothes walking down an empty road. We see what you can see…      This won’t be played on your radio  Tonight  

秋の夜にラジオってなんだかノスタルジックでいいですよね。

もっと走ろう!

 

R79 10km 「空のメッセージ」

3日間走ることが出来なかったので足の疲れが抜けていて、今日はいつもより少し速く走ることが出来ました。こちらが今日の記録です。走りはじめた7時半頃にはすっかり日は落ちていて、セントラルパーク内では街灯だけが足下を照らしてくれます。それでも走る人や自転車に乗る人は沢山いて、さながら夜の部活動です。今日は何も考えずにただ走っていました。ただ街灯に照らされたパークドライブが緩やかにカーブしていくのを見ていたり、背の高い木々の葉に覆われたその先にある、街の明かりを受けた少し青白い空を見上げたりしていました。

ループの最北端を回りきり南に向かい坂を上りきる頃、いつものように虫の声に包まれます。今日はそこでヘッドフォンを外し、自分の息と、足音と、虫の声だけを聴いて走っていました。木々の上にある南の空には二筋の青白い明かりが真っすぐに天へと伸びていました。今日はあの日9.11から11年目になります。崩壊した2つのビルがあった場所から追悼の光が天へと放たれているのです。

今日は晴天でした。ニューヨークの秋の空の色はとても青く、その青さはどこまでも高いところにあります。なにも言わない静かな青い空。世界を変えたと言われるあの日9.11の空も今日と同じような青でした。ビルが崩壊し、米戦闘機がマンハッタンの空域を横切り、島が封鎖され、帰宅難民がストリートを大移動している時も、あの青い空はただ静かにそこにあったのです。

福島で起きた原発事故の収束にあたっていた作業員が、「空の青さに涙が出た。」とインタビューに答えていたのをテレビで見ました。有事にあっては同じように感じる人は少なくないようです。私たちの生きている時間とこの空を動かす宇宙の時間との間には、あまりに大きなスケールの差があって言葉を交わすことが出来ません。たけど私たちは確かにこの空の下にます。

犠牲者のご冥福を心よりお祈りします。


R77 10km「DJ iTunesの奇跡」

昨日は雨だったので走るのは休みました。今日は少し湿度が高かったのですが、それでも風を受けると汗を飛ばして体を冷やしてくれるので10kmを気持ちよく走ることが出来ました。数回前までは8kmあたりから心肺も筋力もギリギリで走ってる感があったのですが、少しずつ心肺は楽になって来た印象です。いつも先に心肺が強くなり徐々に筋力も追いついて来るようです。

僕のiPhoneには3000曲程の音楽が入っているのですが、走る時はこれをランダムにシャッフル再生して聴いています。雅楽や季節外れのクリスマスソングがかかったときは早送りボタンを使いますが、偶然に流れてくる曲が絶妙に気分や見える景色と合っていたり、思いもよらないフレーズが飛び込んで来たり、シャッフル再生はとても楽しい時間になるのです。

Sennheiser Adidas CX 680i Sports Headset

こちらの防滴機能で水洗いもOKなヘッドフォンを使っています。比較的安く評判が良いモノを選んだのですが、とても気に入っています。耳の穴にねじ込むプラグタイプのように周りの音が聞こえなくなる不安はありません。そして耳の大きさに合わせて調節出来るパーツも付属しているので、フィット感があり外れる心配がまったくありません。肝心の音もiPhone付属のものより中低音がしっかりしていて満足です。

9月の海はクラゲの海

今日は少し湿った空気とレゲエがよく合いました。こちらムーンライダースのレゲエ調リミックス「9月の海はクラゲの海」が流れた時はしびれました。これは海で亡くなった、たこ八郎さんを思って作られた曲だそうです。「Everything is nothing 9月の海はクラゲの海」というなんともゆるい歌詞と曲。残念ながらiTunesにこのレゲエバージョンが無かったのですが、こちらからオリジナルバージョンが試聴出来ます。

Get Up, Stand Upゆる〜く、そして切ない空気の後に続いたのは ボブ・マーリーの「 Get Up, Stand Up」で、同じレゲエのリズムですがこちらはレゲエの神樣、一瞬で身が引き締まり、蹴りだす足にも力が入りました。

「Get up, stand up: stand up for your rights!
Get up, stand up: don’t give up the fight!」

僕もずっとなにかと戦っていたはず。ダメなものはダメだと大きな声で言える人でありたい。

もっと走ろう!

 

R73 10km「何処を走っているんだろう?」

Nike+run のグラフ

8月の走行距離

8月も終わり。今月は168キロ走りました。iPhoneのApp Nike+Running は250m毎に距離、ペース、時間を音声で教えてくれるのでモチベーションも上がるし、後からこうして成果を見ることも出来るので手放せません。セントラルパーク内の9.7kmループを走って回れるようになるなんて、ジョギングを始めた4ヶ月前には想像も出来ませんでした。何しろ500m先の公園の入り口まで走ってたどり着つけないくらいでした。それが1キロ、2キロ、レザボアを一周して5キロ。ループに出よう。そしてついに目標にも置いてなかった10キロです。でも今は8キロを超えたあたりでは、心肺も筋肉もフル稼働だからもう少し走り込んで余裕を持ちたいところです。それから左の足首と足の付け根の内側がいつも痛くなるので、左右対称に体が動いてなくて部分的に負担がかかっているのではないかと感じています。当面は距離を伸ばすのではなく「なるべく速く楽しく走る」を目標にフォームの研究などしようと思います。

ループには起伏やカーブがあって、ある場所を超えるとその先は楽だとか、次のカーブを曲がると急坂なので心構えをしなきゃとか、見通しがよく気持ちよくなって思わずペースが上がるとか、一周の間にもストーリーがあります。今日は走っていて、自分の人生がラン二ングのコースだったら、僕は今何処を走っているんだろう?という考えがふと浮かび、あの頃は完全にコースから転げ落ちてたとか、40歳で「Over the hill」は無いだろうとか、あれこれ考えたあげく目の前にある坂を前に、もっともっと沢山の坂を越えて、そして坂を上りきる度に楽しいことだけが待っているに違いない、そう言い聞かせていました。

HAPPY RUN