42.195kmの半分と小出監督とQちゃん

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5月18日に開催されるハーフマラソンに参加することにしたので、それまでの間、小出監督の著書『マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42・195キロ』に出ているレース3ヶ月前からの練習メニューを出来るだけこなしたいと励んでいます。この本、使える時間や走力のレベルに合ったトレーニング方法を丁寧に説明しているので、あまり無理をすることなく、でも効果的にトレーニングが出来そうです。それに実践的なトレーニング法が書いてあるばかりでなく、金メダリストの練習やオリンピックでのエピソードも綴られ、選手や走ることへの愛情たっぷりの良本です。苦しすぎて走るのが嫌いになってしまっては継続出来ないことを説いているし、走る準備段階の足腰づくりから説明されているので、「ちょっとダイエットのために歩くところから始めてみようかな?」という方にもおすすめです。

毎週日曜を、週に一度の20~25キロを走る日としました。昨夜はハーフマラソンの距離を走るのは2回目で、先週よりはペースも上がりましたが後半はやはりきついです。そして2時間は長いです。テンポがぴったりの音楽がかかると地面を押し出すリズムがとても気持ちよかったり景色を楽しんだり出来ますが、さすがに残り5キロ位になると疲れが溜まってしまい、終盤は徐々にスピードを上げる予定でしたが、ペースをキープするのがやっとでした。でもこの「やっと」の時間が次のステップに繋がっていくんですね。ほんの少しだけでも「やっと」をやることで心肺や足腰が鍛えられると小出監督の本は教えてくれます。

先日、女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手が、シドニーオリンピックで金メダルを取るまでの道のりを、映像を交えながら語る『高橋尚子 激走 42.195km』というタイトルの動画をネットで見つけて観たのですが、シドニーで一番にゴールした後、きょろきょろと小出監督の姿を観客席に探す高橋選手の姿が印象的でした。その時小出監督は少しでも早く高橋選手の元に行きたいとスタジアム中を走り回っていたのです。走るのに興味もなかった以前は、シドニーオリンピックの頃もそれ以後も、テレビで「Qちゃん」「Qちゃん」と言っていてもなんのこっちゃと思っていましたが、「Qちゃん」と「小出監督」の物語は感動的です。監督の本の中に出てくるエピソードと重なる部分もあるので本と合わせて観たい動画としておすすめです。金メダルをかけて競い合ったライバル、リディア・シモン選手のインタビューも泣かせますよ。検索するとすぐ見つかります。

人生も小出監督のように信頼出来る指導者がいたらどんなにか心強かっただろうと思います。でもこればかりは自分自身の心に従うしかありません。だから2時間は長いのですが、こうして走りながら考え事をしたり自分自身と向き合える時間を持つことは力強く人生をおくるための有効なトレーニングでもあると信じはじめています。

もっと走ろう!

長距離走者の孤独

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気がつけば一ヶ月以上更新が停まっていました。でもしっかり走っています。3月も後半、既にデイタイムセービング(夏時間)が始まり時計が1時間早まったこともあり、日も随分長くなりました。春めいた半袖で走れる気温8度程の日もありましたが、ここ数日は摂氏0度から3度位の寒い日が続いています。

いつも夜の7時半位から走り始めるのですが気温がマイナスになると、セントラルパークで走る人はめっきり減ります。逆に5度以上になると夜でも沢山の人が走っています。まちがいないです。北風と太陽の話を思い出します。人の行動は環境に正直に反応してしまうようです。僕はというとマイナス2-3度ならば走ります。それくらいの気温ならばタイツをはいて長袖のハーフジッパーを着て、あとは手袋があれば楽しく走れます。葉が落ちて枝だけになった木々のシルエットはきれいだし、見通しは良く、走っている人も少ないので冬の間もその時間を存分に楽しめました。もう少しの間冬のままでもいいと思うくらいです。

昨夜は前を行く人がいない、最後の冬の夜の公園を走りながら、10代の頃に読んだ「長距離走者の孤独」というイギリスの作家、アラン・シリトーの書いた小説のことを思い出していました。すっかり忘れていた遠い過去の記憶はひょんなことで思い出すものです。主人公は貧しい労働者の街で生まれ育った18才の少年で、強盗かなにかをして捕まり感化院に入れられるのだけど、足が速いことから感化院対向の長距離レースの代表に選ばれ、早朝、感化院の外を走りトレーニングすることを特別に許されるのです。少年は朝霧の中を走りながら「世界にはじめて生まれた裸の人間のようだ」と表現していたことを憶えています。結末の、社会の現実に大きな抵抗をもった少年の、ささやかな、そして大人をあざ笑うかのような行動にとても共感したことを憶えています。

それなのに、僕は今だれもいなくなった夜の公園を走りながら、無事平穏に一日が終わったことを確かめる「最後のひとり」のような気分で夜空を見上げています。子供は生まれてくる社会を選ぶことは出来ないのだから、反抗してその存在を示すことも許されます。すっかり大人を通り越した僕は今、その子供達のいる場所が希望があって夢中になることにあふれていて、嘘の無い世の中であるように願うのでした。

このところは距離を延ばして走っています。むしろトレーニングと呼んでもいいでしょう。なぜなら5月にブルックリンで行われるハーフマラソンに出場することにしたからです。昨年の夏からはセントラルパークのフルループ約10キロをひたすら走り、それ以上の距離を走ろうという気持ちにはならなかったのですが、ハーフマラソンを走るとなると、それなりにトレーニングして大丈夫だと思える状態で出場したいと思ってのことです。

前の投稿で紹介した小出監督の本『マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42・195キロ』にはハーフマラソンのトレーニング方法もレースの3ヶ月前から組み立てたメニューと共に紹介しています。そのとおりにはなかなか出来ないけど、少しでもそれに沿ったトレーニングにして無理なくゴールしたいと計画しています。

そんな訳で、いつもより多めにセントラルパークをぐるぐる回っております。

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昨夜のDJ iTunes BestはJazzanovaUnited Future Organization。アシッドに刻むパーカッションと揺らいだエレクトリックピアノ、そしてワイルドな歌声が、夜の摩天楼に吸い込まれるよう。

 

 

新春初のセントラルパーク(永遠に消えない)

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新年明けましておめでとうございます。

氷点下4度の午前中、新春初のセントラルパークを10キロ走りました。走っていると汗を拭き、息を切らし、地面を蹴る「自分」は、どこまでも続いていくような実感として強くあります。でもその実感とは関係なく、それはとても不確実な未来予想にすぎないことも知っています。世の中では災害や事故や事件が、自分が想像出来る最悪なことをはるかに超える最悪さで起こっています。「ひどいニュース」はいつもパワーアップして最悪ぶりを更新し続けます。もちろんそれは自分が生まれてからの経験であって、歴史を見ればそれでも現代はよりよい世の中になってはいるのだとも思います。

コネティカット州ニュータウンの乱射事件の犠牲になった子供達は、突然未来へと続くはずの命を奪われました。交通事故や災害でも沢山の命が突然止められてしまっています。子供の頃はじめて人が死んで亡くなると知ったとき、とてつもない恐怖と悲しみに襲われて、布団をかぶり眠れずにいたことを憶えています。「いつかみんないなくなってしまう。」怖すぎます。虚しすぎます。少しだけ世の中と距離を置いてなるべく冷静に事態に対応出来るよう備えているのがよさそう。

大人になって今は少し違うアイディアを持っています。それは自分は次の瞬間に止まってしまうかも知れないけど、この世界はその後も続くし、今自分が存在している事実は、たとえそれを観測する人がいなくなったとしても無くならないというアイディアです。たとえ45億年後に地球が無くなってもそれは消えません。だってそう、あなたは確かにそこにいるでしょ。ね? そう考えると家族との時間も、他人との出会いも消えてしまうものは何一つ無いのです。大切な家族を失っても同じように考えられるかは分からないし、ご遺族に向かってそんな説法を解くつもりもないけど、とりあえず自分もいつかは消えてしまうという恐怖と虚しさは無くなります。

それに世界を終わりにしてやろうなんて考えるテロ行為や銃撃犯とは断固戦うし、世界を少しでも良くしたいし、災害や病にも最大限抵抗します。

これまでを振り返ると帳消しにしたいような経験も少なからずあるし、未熟だったと反省することも多くありますが、これから永遠に消えることの無い残りの時間を、大切な家族と共に、感謝しつつ精一杯使わせていただきます。

「明けましておめでとうございます。 」生きているということは明けるの連続。その連続をこれからも沢山の人と喜びあえたらと心から願います。

というわけで今年も走ります!

mzi.lyuhnxcu.170x170-75今日のiTunes Best は Condorkanki で Yungueñita 。サンポーニャは笛なのにパーカッションのように弾け縦笛ケーナは軽やかに、その音色は力強く雄大でそして演歌。アンデスの山々を駆けているよう。

 

 

 

R84 8.8km 「ストーム」

空を見てなんとか行けるんじゃないかと家を出ましたが5キロに差し掛かる前にやっぱり雨。でもiPhoneは念のためジプロックに入れてきたし、ヘッドフォンは水洗いが出来ると宣伝しているモノなので安心です。周りのランナーも何事もないようにもくもくと走っています。

ところが雨脚はどんどん強くなるばかり。でもなんか気分がいい。周りの人たちも同じ気分だったのか、奇声を発する人や、”Are you feeling it? Yeah!”と大声で共感し合っている集団もいます。これは随分とおかしなところに足を踏み入れようとしているような。でも気分がいい。おもわずYeah!と叫んでしまいそうなくらい。

そのうち車ならワイパーをフル稼働しても前が見えないくらいのストームになってしまい、今月は毎日の走行距離のグラフの高さを10kmできれいに揃えたかったのですが、とにかくそこから最短で帰れるルートで帰ってきました。急に降ったせいでところどころ水没している場所もあり危険。嵐のセントラルパークはちょっと無茶です。

そんな無茶な嵐の夜、ギターも歌も下手カッコいい60年代のイギリスのロックバンド The KinksI Need You がぴったりでした。こちらで試聴出来ます。

もっと走りたい!

 

 

R83 10km 「汗と水分補給」

40才をとうに超えた男がシャツが絞れるほどの汗をかいていたら2メートルは距離をおきたい。はい、その方がいいでしょう。最近は涼しくなってあまり汗をかかなくなりましたが、夏場は妻に「外は雨?」と言われるくらいの汗をかいていました。最初はなにも考えずに家を飛び出して、そのうちに汗をかきのどが乾くと公園の各所に設置してある噴水タイプの水飲み場で水を飲んでいたのですが、ミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲みたいので、本格的な夏を迎える前に近所の Super Runners Shopこのボトルを買いました。

手榴弾を腰に巻くように数本のボトルを携帯出来るタイプや、同じく腰に大きめのボトルを横向きに装着するものなどありましたが、この FUEL BELT SPRINT PALM HOLDER は手の平を通すベルトが付いていて形も握りやすく、楽に携帯出来て飲みたい時にすぐに飲めます。10oz(300cc)入りなのでそれほど重くありません。夏場10キロを走り終える頃には空になっていましたが、涼しくなった今では走り終えても半分は残っています。ということは年間通して使えるサイズとして丁度よかったようです。これには個人差があるでしょうし、公園で走っている僕はボトルの中身が無くなっても水飲み場はあちこちにあるので、いざとなればそれを飲むことも出来ます。携帯する水分は自分のスタイルにあった量を見つけてください。

僕は中学生の頃バスケットボール部に所属していたのですが、恐ろしいことに練習中に水を飲むことが許されていませんでした。理由はよく憶えていないのですが我慢する根性が大事とかそういうことだったと思います。バスケットをプレーするのは大好きでしたが、無駄に苦しいことが多かったという記憶として残っています。自分の限界に挑戦した貴重な経験ですが、やはり何事も楽しんでやった方が成果があがるのではないでしょうか。走りながらちびちびスポーツドリンクを飲みますが、その度に少し楽になってペースも上がります。

走り出す前に400cc程、走っている間とその後で300ccのドリンクを飲んでいますが、涼しくなったとはいえ走り終えると体重が500g減っているので、1.2リットルもの汗をかいている計算になります。えっ、そんなに?

おじさんに限らず汗はなにかと嫌がられますが、暑くて汗をかくのは大事な冷却機能。水分補給は必要ですが省エネにもなるのだしあまり毛嫌いするのはよくないですね。あっ、でも走って汗まみれで帰って来た僕に、「おかえりー」と抱きついてくる息子には「汗をかいていて汚い」と教えています。

今日の DJ iTunes Best

Aurora – Eric Kupper 後半のラテンなクラシックギターとドラム、キーボードが重なり合ってなぜかアイルトン・セナを思い出すちょっと神経質だけどドラマティックなハウスに胸が躍ります。iTunesには無かったけど、ここで聴けますけます。http://youtu.be/hJjqLSJFMKE

Hands Up – Black Eyed Peas HouseなAuroraから絶妙にファンクに繋がっていき、蹴りだす足も軽くなる。ここで試聴出来ます。Appleは iTunes のシャッフル再生になにか細工していると考える人は少なくないと思うけど、僕もそのひとり。最近どうも時間と湿度とライブラリーの再生回数が関係している気がしいます。

今日はなかなかいいペースで走れました。

また走ろう!

 

R81 10km 「燃焼回路」

Bridle Path Mapセントラルパークには4.2マイル(約6.8キロ)の乗馬専用のコースがあります。南西のコロンバスサークルのあたりから北に伸びレザボアのジョギングコースの外側を一周して、さらに北の野球場があるエリアの外側にも延びているそのコースは、馬が走りやすいように土で固められ、横幅も広い所では5メートル程はありゆったりとしています。まだ乗馬をしている人を見たことはありませんが、早朝に自分の馬を用意させて乗馬を楽しまれている旧家のお嬢様がいても驚きません。

この乗馬道、ジョギングやウォーキングにも解放されています。土は足にも優しいだろうと、最初はこの道をレザボアまで走りました。フルループを回りきれない時は、途中でこの乗馬道に入りショートカットで家まで戻る6キロや8キロを走っています。この道には街灯が無いため足下が見えず、この季節夜に走るのは無理。朝ランに切り替え無ければ。。。と考えていたのだけど、今では10キロのフルループを走しるのが楽しくなり、その心配はいらなくなりました。こちらが今日の記録です。

6キロを超えたあたりから、体の燃焼回路が切り替るのが分かります。それまで一生懸命ふいごを漕いで火をおこして力を生み出そうとしていたのが、すっかり火がおこり後は小さな炭を少しづつ足していけば自然にエネルギーを生んでくれるような感覚です。ここでMacy Grayの曲「A moment to myself」とJETの「Radio Song」がぴったりはまりでした。DJ iTunesは今日もいい仕事してます。

Mrcy Gray, A Moment To Myself

“Here in this moment to myself,  I’m gonna vibe with no one else. There is a conversation I need to have with me.  It’s just a, a moment to myself, yeah, yeah”

彼女のハスキーで小気味よい歌で踏み出す足も速く動きます。そしてJETの「Radio Song」はまったりとした曲と意味深で意味不明な歌詞が今夜にぴったりでした。写真をクリックするとiTunesから試聴出来ます。

JET Born

Do you all know of the emperor’s clothes walking down an empty road. We see what you can see…      This won’t be played on your radio  Tonight  

秋の夜にラジオってなんだかノスタルジックでいいですよね。

もっと走ろう!

 

R77 10km「DJ iTunesの奇跡」

昨日は雨だったので走るのは休みました。今日は少し湿度が高かったのですが、それでも風を受けると汗を飛ばして体を冷やしてくれるので10kmを気持ちよく走ることが出来ました。数回前までは8kmあたりから心肺も筋力もギリギリで走ってる感があったのですが、少しずつ心肺は楽になって来た印象です。いつも先に心肺が強くなり徐々に筋力も追いついて来るようです。

僕のiPhoneには3000曲程の音楽が入っているのですが、走る時はこれをランダムにシャッフル再生して聴いています。雅楽や季節外れのクリスマスソングがかかったときは早送りボタンを使いますが、偶然に流れてくる曲が絶妙に気分や見える景色と合っていたり、思いもよらないフレーズが飛び込んで来たり、シャッフル再生はとても楽しい時間になるのです。

Sennheiser Adidas CX 680i Sports Headset

こちらの防滴機能で水洗いもOKなヘッドフォンを使っています。比較的安く評判が良いモノを選んだのですが、とても気に入っています。耳の穴にねじ込むプラグタイプのように周りの音が聞こえなくなる不安はありません。そして耳の大きさに合わせて調節出来るパーツも付属しているので、フィット感があり外れる心配がまったくありません。肝心の音もiPhone付属のものより中低音がしっかりしていて満足です。

9月の海はクラゲの海

今日は少し湿った空気とレゲエがよく合いました。こちらムーンライダースのレゲエ調リミックス「9月の海はクラゲの海」が流れた時はしびれました。これは海で亡くなった、たこ八郎さんを思って作られた曲だそうです。「Everything is nothing 9月の海はクラゲの海」というなんともゆるい歌詞と曲。残念ながらiTunesにこのレゲエバージョンが無かったのですが、こちらからオリジナルバージョンが試聴出来ます。

Get Up, Stand Upゆる〜く、そして切ない空気の後に続いたのは ボブ・マーリーの「 Get Up, Stand Up」で、同じレゲエのリズムですがこちらはレゲエの神樣、一瞬で身が引き締まり、蹴りだす足にも力が入りました。

「Get up, stand up: stand up for your rights!
Get up, stand up: don’t give up the fight!」

僕もずっとなにかと戦っていたはず。ダメなものはダメだと大きな声で言える人でありたい。

もっと走ろう!